待ちに待ったクリスマスがやってきました。
都心は大寒波の予報なので、雪が降ってホワイトクリスマスになるかな?イルミネーションはどこに見に行こう?など、
いろいろと制限されている世の中ですが、感染対策をしつつもみなさんそれぞれの過ごし方で満喫していることと思います。
そして子どもたちの楽しみと言えば、クリスマスプレゼントは定番になっていますよね。
それも、サンタクロースからのプレゼントを待っているお子さんが、多いのではないでしょうか^^
さて、我が子はというと、サンタクロース、信じています。信じて揺るぎません。でも、夢があっていいなぁと思う筆者です。
そう、筆者は幼いころから現実主義で、あまり信じていませんでした。親からその正体を明かされていたというのも理由の一つです。
そのせいか、喜怒哀楽の‘喜び‘の部分がちょっと欠落しているんですよね。冷めているというか、どんなに嬉しいことがあっても素直に喜べないし、喜びのリアクションだけは、いつも薄くなってしまうんです。他の感情はかなりヒートアップできるのに。あくまで自己分析ですし、もちろんクリスマスのことだけが原因ではないと思いますが。
なので、反面教師で夢を持ってほしいなという想いからなのか、我が子には冷めた人生を送って欲しくなくて(大袈裟ですけど)いつも前日イブの夜中は頑張ってしまいます。完全に親のエゴですけどね(;^_^A
早速冒頭からボヤキが入ってしまいましたが、今回何を話したいかというと、「サンタクロースが子どもにもたらす影響」です。
サンタクロースを信じる信じない、という意見は賛否両論です。
でも少なくとも、信じていると子どもにはプラスになることがあるような、そんな気がしています。
サンタクロースの由来
そもそもサンタクロースってどこの誰で、実際に存在したのでしょうか?
由来は4世紀に東ローマ帝国小アジアのシュラ(現在のトルコ)に実在したカトリック教会司教だったというのが一般的のようです。その人物は貧困の為に苦しむ子どもの家に、煙突から金貨を投げ入れ、それが暖炉脇に干してあった靴下の中に入ったということ。
この流れが、煙突から入ってきてプレゼントを靴下に入れてくれるサンタの行為の由来のようです。
他にも北欧神話などに空を駆ける神様など元になったと思われる民間信仰は諸説あり、語り継がれている内にミックスされて現在の形になったようです。
そして赤い服、白いひげ、立派な体格のサンタクロースのイメージについては、アメリカの大手清涼飲料水会社の宣伝広告がもとのようですよ。
サンタクロースがプラスの効果になる訳
元の話しから形を変えて生まれたサンタ像ですが、夢があっていいですよね。
これが子どもたちにどんな影響を与えるのでしょうか。
その一年の目標になる
まずひとつめ、簡単にいうとよく言う「ご褒美作戦」のひとつです。
「頑張ればサンタクロースからプレゼントをもらえるよ」
「怠けている子どものところにサンタクロースは来ないよ」
「早く寝ないとサンタクロースが子どもだと思わないで素通りされちゃうよ」
「サンタはいつも見ているよ」
子どもにとっての一年は長いです。それでも、言い続けると、信じている子どもはこの日の為に頑張ってくれるものなんですよね。
そうさせるのも、小さいころからしっかり「サンタクロースからのプレゼント」の演出をしているご家庭ならではの影響力だと思います。
ただ、一点心配するとすれば、ご褒美がないと自分から動かなくなってしまわないかという点。
意欲を上げるためにご褒美作戦は使えるのですが、毎回毎回、何かに挑戦するたびにご褒美をねだるようになってしまっては、
それは「忖度」を考える人間ではなくて、「損得」を考える人間になってしまう可能性があります。
いずれこの違いを説明できるようにしているといいですね。
想像力を鍛えることに繋がる
サンタクロースは目には見えない存在。プレゼントだけを置いて帰る。子どもが手紙を用意していたら、朝にはなくなっている。お返事がきていることも、あったりなかったり。
なんとも不思議な人物です。なので子ども達は
「どうやって家の中に入ってきているんだろう?」
「どこから来て、本当に空を飛んでいるのかな?」
「トナカイは何匹いるんだろう?」
「袋の中のプレゼントはいくつ入っているんだろう?」
こんな風に想像を膨らませているはずです。これが、想像力を掻き立てる最高の題材となるのです。
頭の中にとどまらず、絵として描きだしたらそれこそ最高のプレゼント。自分の思いを表に出すという、一歩踏み込んだ領域に子どもの思考がたどり着いた証。
可視化することで想像がより具体的になり、分析・工夫ができる上、自分の思いを他者と共有することができる、ということを知るきっかけになります。
こんな何気ないことの繰り返しが、後の大きな差につながっていくのです。
思いやりの気持ちや発想力を育む
このように想像力が豊かになると、人間関係を構築するためにも役に立っていきます。
・人の状況を把握する力
・共感する力
・知る力
・思いやりの力
など、人と関わるうえで重要な気持ちを育むことができるようになります。
そして想像力は発想力とも繋がっていて、斬新なアイディアを生み出す力として社会生活にも非常に役立ちます。
想像したことから「こうした方がいいかな」と考えることが、発想力なんです。
サンタクロースの例でいうと、
「サンタクロース、いろんなお家にプレゼントを配っていてお腹を空かせているかもしれない。おやつを用意してあげよう。」
と言って、ミルクとクッキーを用意しているお子さんもいるのではないでしょうか?
これは、想像して発想して、そこに思いやりの気持ちがあることが伺えますね。
夢が持てる、前向きになれる
1990年代に生まれた世代を指す「さとり世代」という言葉が流行りました(その後はミレニアル世代、Z世代と続いているそうですね)。これは「欲」が極端に低い世代らしいです。物欲や、意欲、夢や希望さえもあまりない、あくまで現実主義ということ。
それは全く悪くないのです。夢物語ばかり、人生甘くないことを初めからわかっていることはいいことです。
でも、欲があり、夢に向かっている人は生き生きとしていて、活力があるように感じます。もし、挫折する経験があっても
「どうせ」「私なんか」という弱音より、「まだやれる」「こんなもんじゃない」という前向きな気持ちに変換しやすくなるようです。
サンタクロースはいる、と信じて一年を過ごし、本当にいるということを実感する。この経験が、自然と夢を持って前向きに人生を送るきっかけになり得ると思うんです。
まぁ一番は、現実的な部分もわかりつつ、夢を持つ、両方兼ね備えてることが良いですがね。
いかがでしたか?
このように、サンタクロースが幼少期の子どもに与える影響って、結構奥が深いんです。
もちろん、いずれその存在の正体に気付くときは来ます。
信じていられる期間は、せいぜい7歳~長くても10歳頃と言われているからです。
そう考えると、その期間って実はかなり貴重な時間ですよね。
なのでできれば、
「サンタはいるの?」と聞かれたときは「君はどう思う?君の思う通りだよ」と、本人の判断に任せてよいと思います。
そしてプレゼントがもらえなくなるタイミングにつては
「サンタクロースが来なくなったということは、君が成長したことが認められたってこと」
そんな回答で、あからさまに現実をつきつけるより、ほのかに余韻を残す方がキレイな形じゃないかなと、個人的には思います。
重要なのは、いるかいないかではなく、想像を膨らませて楽しめるかどうかだと思うので
中には、考え方云々よりも、もともとクリスマスに批判的だったり、興味がない方もいると思いますが
今一度この影響力について向き合っていただけると嬉しいです。
追伸:今朝の我が子は起きた瞬間プレゼントを見て飛び上がって喜んでいました。こんな素直にリアクションされると、なかなかやめられません。
■おわりに
これからも生活の知恵や工夫、お役に立つ内容をご紹介していきます。
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