【勘違いしてるかも?】エアコン節電のコツ!

暑かった夏も9月に入り、すっかり秋めいてきました。
まだまだ昼間は暑いですが、夕方からは涼しくなる場面も。
しかし、お天気も不安定になりがち。雨の日に帰宅すると家全体がむわっと蒸し暑くなっていること、まだありませんか?
梅雨のカビ対策でもお伝えしましたが、日本は湿気大国。1年中湿気との戦いなのです。
そんな時に欠かせないのはエアコン。最近はいろんな機能がついていて本当に便利ですよね!
特にこんな時期に使いたくなるのは湿気を除去する「除湿モード」です。
でも、電気代が高くつくんですよね。
とは言っても、もしかしたらそれ、勘違いしているかも?
という訳で今回は、エアコンの「除湿モード」について必見の内容をお届けしたいと思います!

2種類の除湿

まず、エアコンの除湿には2種類あることをご存じでしょうか?
「弱冷房除湿」と、「再熱除湿」です。
「弱冷房除湿」だと実は冷房よりも電気代が安くすむのです。
◆弱冷房除湿→冷えた状態の空気を室内にもどす機能
◆再熱除湿→温め直した空気を室内にもどす機能
そもそも、温度を下げるためには空気の温度を下げる必要があるので、
わざわざ温め直す「再熱除湿」ではその分の電気代がかかってしまうのです。

では、我が家のエアコンの機能はどちらで、電気代はどうなのか。
まずは除湿の仕組みから順を追ってご紹介していきます。

1.除湿の仕組み

空気の温度を下げるためには、空気を冷やす必要があります。それが除湿です。
空気には「飽和水蒸気量」というのがあり、どれくらい水蒸気を蓄えていられるかという限界値が決まっています。

飽和水蒸気量とは?

「ある温度の空気がどれくらい水蒸気を蓄えられるか」という値です。
温度が下がると飽和水蒸気は減少します。
つまり、「温度が下がると空気は水蒸気を蓄えていられず、水蒸気はあふれて水になる」という訳です。
冷蔵庫から出したての瓶の周りに水滴がつくのもこれが原因。
瓶の周りが冷えて水蒸気が水滴に変わり、瓶の表面が濡れるというわけです。
◆湿度→その「飽和水蒸気量」に対してどれくらい水蒸気が含まれているかの割合のことです。

エアコンの除湿の仕組み

空気から水分を取り除くにはこの「飽和水蒸気量が温度で変化する」のを利用して「空気の温度を下げて水蒸気を蓄えられなくして、水滴を輩出する」という方法をとります。
⓵エアコン内に部屋の空気を取り込む
⓶エアコン内で空気を冷やす
⓷水蒸気が水滴に変わるので室外に排出する
⓸湿度を下げた空気を部屋に戻す
外の室外機の周りが水浸しになっているのは⓷で排出された水滴によるものなのです。
この仕組みがわかれば以下の違いは簡単に理解できるようになります。

2.弱冷房除湿と再熱除湿の違い

弱冷房除湿とは

弱冷房除湿は」、除湿の仕組みの⓸である「湿度を下げた空気を部屋に戻す時」に空気を冷たいままにするモードのこと。
湿度を下げるためにはエアコン内で空気を冷やしますが、その冷えた空気をそのまま部屋に送り込みます。
よって部屋が涼しくなります。

再熱除湿とは

逆に⓸の工程の際に空気を温め直すモードです。
冷やした空気をそのまま送り込まずに、エアコン内で温め直して丁度良い温度にしてから部屋に送り込みます。
よって、部屋が肌寒くならずに湿度は低く温度は丁度良い状態になるのです。

電気代の違い

結論、再熱除湿は「冷やす電気代+温める電気代」がかかり、さらには「冷やす」と「温める」という2種類の動作をするので
「冷やすだけの」弱冷房除湿や冷房よりも電気代がかかります。
◆電気代を順番で示すと→弱冷房除湿<冷房<再熱除湿 となります。

3.再熱除湿にメリットはある?

電気代のかかる再熱除湿、果たしてメリットはあるのでしょうか?

再熱除湿のメリット

一見必要なさそうな機能ですが、エアコンから出てくる風の温度が丁度良い為「部屋が冷え過ぎない」というメリットがあります。

使うべき時期は?

梅雨の時期や秋の雨の時期は、気温がそこまで高くなくてもジメジメして気持ちの悪いもの。
ここで弱冷房除湿を使うと、部屋が肌寒くなってしまいます。再熱除湿を使えばそのようなことが防げます。

おすすめの人は?

冷え性や、冷房の風邪で体調を崩しやすい方にはお勧めです。
暑い日の不快感は、湿度が下がるだけで気分が変わります。ひんやりした空気は苦手だけどなるべく快適に過ごしたいという場合は
再熱除湿がお勧めです。

いかがでしたか?

ただ単に「除湿」といっても、エアコンによっては冷房よりお得になるかもしれません。
ご家庭のエアコンのリモコンにモードにどちらかの名前があるか、または説明書などで確認をしてみてください。
特に湿気の多いこの季節は、機能を理解して使い分け、上手に節約しましょう。


■おわにり
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